気になるほくろは取るだけで印象が変わります。
大きな目立つホクロや小さくてもたくさんあったり、鼻の下や唇の中にあったりするものは、老けた印象や、清潔でない印象を与えてしまうことがあります。
ホクロの数が多くても、その人の印象を大きくマイナスにしてしまっていると思われるものを1つ、2つ除去するだけで印象がプラスに大きく変わります。
平らなものから膨らんだもの、黒いものから茶褐色や肌色のものと、さまざまな形態のものがあります。いずれも小さいものはレーザーで除去していきます。
大きなもの(部位にもよりますが5㎜以上が目安)になるとレーザーで取れてもその後の傷あととして目立つことが予想されますので、このような時は切除縫縮を選択していきます。
レーザーの場合、局所麻酔またはそのままレーザー施術していきます。
レーザー除去(エルビウムヤグレーザーまたは炭酸ガスレーザー)の場合、なるべく最小限の傷ですませたいため、ホクロをギリギリでくりぬくように焼灼(しょうしゃく)していきます。
しかし表面は点状でも、下層のほうでは母斑細胞が散らばっている場合が稀にあり、このような場合、再発する可能性があります(当院統計では約30%)。
特に年配の方によくみられる肌色のC型母斑と呼ばれるホクロは、その境界が見ためにはっきりせず注意を要します。通常6ヶ月以降に再発することもございますが、1〜2週間後でも再発することもまれにございます。再発治療は患部の状態により3ヶ月〜6ヶ月以降をお勧めいたします。切除縫縮の場合は細長く切除し、縫い合わせることで一本の傷にします。正常皮膚を少し含むように切り取っていきますので、ほとんど再発はありません。
色の薄いホクロがあったり、どのホクロが自分にとってマイナスなのか、分からないといった相談を受けます。皮膚治療全般に言えることなのですが、治療のファーストチョイスはこれ、というのがある程度決まってはいますが、必ずしもそれしかないということではありませんので、診察のうえメリットデメリットを交えた可能な治療法を説明していきたいと思います。
気になるホクロについて、当院から断定的な意見は述べられませんが、ご本人のお考えを十分考慮したうえで、提案という形で後押しすることは可能ですので、遠慮なくご相談して下さい。
イボの種類によって治療法は異なります。
イボ(疣)とは、皮膚の表面から小さく盛り上がったできもの、という症状を表した言葉です。
そのため一般に“イボ”と呼ばれているものにはいくつもの皮膚疾患が含まれ、そのイボの種類やできている場所によって治療法が異なってきます。保険診療で認められている治療法は切除か液体窒素だけです。後者は液体窒素を押し付けることによって凍傷をつくり、人工的に皮膚壊死を起こさせ取り除く方法です。回数がかかるうえ、傷跡として残ることが少なくありません。
当院では、レーザー、電気分解法を使い分け、正常皮膚に極力ダメージが及ばないようにピンポイントに皮膚を削り、一期的にきれいに治していきます。もちろん、切除したほうが良い結果が出る場合もありますので、その場合は適宜切除を選択していきます。
当院で行っている治療法と代表的なイボについて説明いたします。
脂漏性角化症・老人性疣贅
顔や頭皮に単発もしくは多発してくる茶褐色の表面のつるっとした丘疹で、シミの上に重なるようにできているものもしばしばみられます。レーザーで焼灼して、消しゴムで消すかのようにこすると、きれいに取ることができます。
アクロコルドン・軟性線維腫
首や脇にできる小さな有茎性の腫瘤です。一つ一つ麻酔を施したのち切除することで、きれいに根絶できます。
稗粒腫(ひりゅうしゅ)
目の周りや、額、ほほなどにできる小さなしろい粒です。特殊な道具で直上の皮膚に穴をあけ、内容物を押し出します。かさぶたができ、3日もするときれいに治ります。
眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)
まぶたの内側にできる黄色い扁平な隆起です。典型的なものは左右対称に上まぶたの内側にできますが、下まぶたの内側にできることも少なくありません。レーザーで取り残しのないように、焼き削ります。軟膏処置を続けることで、すり傷が治るかのように、上皮化→ピンク色→肌色と変化し治っていきます。色素沈着やひきつれもなく、きれいな自然な仕上がりとなります。
汗管腫(かんかんしゅ)
汗腺をもとにできるできもので、主に下まぶたにでき、皮膚色の小丘疹が散在性にできたものです。レーザーで処置することできれいに治ります。
イボにも色々な種類があります。
傷を無視して大きく切り取ってよければ、治療は全て同じといっても良いでしょう。しかし、傷をきれいに、最小限に、を追求する美容外科では、できものをギリギリで処理していく必要があります。
このとき差が出るとしたら、その疾患を熟知しているかどうかではないでしょうか。
当院のしほくろ・イボに効果的な治療法をご紹介します。
膨らみのある「ほくろ」や「イボ」、「脂漏性角化症」の除去に適したレーザーです。水に吸収されやすいため発熱が少なく、周辺組織への熱影響がほとんどありません。
いずれも小さいものはレーザーで除去していきます。大きなものになるとレーザーで取れてもその後の傷あととして目立つことが予想されますので、このような時は切除縫縮を選択していきます。
当院のほくろいぼ治療の特徴としては、エルビウムヤグレーザーを使用するため傷の回復が早く、キレイに治療を進行することができますので、傷の回復にされている方は一度ご相談にいらしてください。
術後に何か貼ったりしますか。
術後の患部保護のために肌色のテープと軟膏の処置を2週間程貼って頂きます。
傷跡はありますか。目立ちますか。
ほとんどわかりづらいケースが多いですが、白っぽい傷跡が残ることがございます。